確定拠出年金で個人事業主は節税して貯金ができる!個人型のメリットは?
フリーランスになったのはいいけれど、個人年金だけでは老後のお金が心配です。
確定拠出年金がおすすめって聞いたけど、ほんとうなのかしら?
そもそも確定拠出年金の仕組みってどうなっているの?
そんな貴方に、確定拠出年金の個人型についてわかりやすく解説してみました。
そもそも確定拠出年金ってなに?どんな制度なの?
確定拠出年金とは、自分で金融商品を選び、老後資金を作る制度です。
投資信託などの価格変動商品だけでなく、預金や保険といった元本保証型の商品も利用することができます!
そして、確定拠出年金制度で運用して得た利益に対して税金がかからないなど、税制面でとってもメリットがあるんです!
ちなみに確定拠出年金は、
1)会社が掛け金を出す「企業型」
2)個人が掛け金を出す「個人型」
の2つがあります。
ここでは、個人事業主の人が加入できる「個人型」について詳しく書きますね。
対象者:自営業者
(公務員、専業主婦、勤め先に企業年金がある会社員は加入できません)
確定拠出年金(DC)を扱っている金融機関を自分で選んで、口座を開いて運用します。
自営業者は、国民年金(第1号被保険者)となり、掛金の上限は月額68,000円までです。
第1号被保険者は、国民年金基金や付加年金込みで68,000円まで掛け金を出すことができます。
勤務先に厚生年金基金、確定給付年金、確定拠出年金(企業型)のいずれの制度も無い会社員の場合、掛金の上限は月額23,000円です。
国民年金の第2号被保険者(会社員)は厚生年金に加入してますから、自営業者よりも上限が少なくなっているんです。
確定拠出年金の掛金は、全て所得控除できますから税収との兼ね合いで上限が決められています。そのため金額の上限が違うんです。
確定拠出年金のメリット
確定拠出年金のメリットは何でしょう?
1)掛け金が全額所得控除になります。積立をしながら節税できるんです!
どれも所得税から全額控除できるので、所得税や住民税が減らせて節税対策にもなります。
2)運用して得られた利益も非課税。しかも受け取り時に税制優遇があるんです。
定期預金や普通預金には、利子に対して20%の税金が取られますが、確定拠出年金の運用益には課税されません!
しかも60歳になって受け取る時も一定の金額までは非課税なのでとってもお得です。
確定拠出年金の個人型 ここが注意!
1)60歳までは手がつけられない。
確定拠出年金の引き出しは60歳を過ぎないと引き出しできません!
まあ、逆を言えば、老後資金が確実に手付かずで残せるということにもなりますが(^^;
それから、積立期間が10年以上ないとたとえ60歳になっても引き出せないので、運用する心づもりがあるなら、早めのスタートがおすすめです。
2)個人型は、毎月手数料などのコストがかかります。
金融機関によって手数料は違います。
個人型は自分で金融機関と商品を選んで運用するため、なるべくコストの低い金融機関を選びましょう。
また、購入できる投資信託の品揃えもちがうのできちんとチェックしましょう!
何を選んでよいのかわからないという方は、世界の株式に投資するインデックス型投資信託を選ぶのが無難のようです。
最後に・・・・
個人事業主の老後資金の準備に、確定拠出年金はとても有効です。
支払った金額が、全額所得控除になる、確定拠出年金や小規模企業共済、国民年金基金などを上手に使って、貯蓄と節税を賢く行いましょう。
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