大地の芸術祭2015の見どころは?面白い新作はどれ?(その1)
大地の芸術祭2015を見てきた感想を書きます♪
今回は、あまり効率的に回れなかったのと、ワタシたち夫婦は過去に行った定番の場所でも、ムスメの希望で再訪した作品もあり、そちらに時間をとられて残念ながら見逃した新作も多いです。
まあ、そこは心残りですが仕方ないかと・・・
てはでは、順番に日記形式で感想をお届けしま〜す♪
大地の芸術祭2015は中里エリアから攻めた。
<基本データ>
期間:二泊三日(今回は7月末の平日を利用)
移動手段:車(埼玉から関越道を通って、十日町へ)
小学1年生の子連れの3人旅。
鑑賞できた作品:30作品ほど
十日町拠点「キナーレ」はいつもインフォメーションが一番充実していて、ベテランこへび隊の方が待機しているので、あたりの方に質問するととても熱心に答えてくれます。
ですのでいつもなら、まず最初は十日町の「キナーレ」を訪れるのですが、今回は趣向を変えて中里エリアから攻めてみました。
まずは、埼玉を朝6時に出発!
関越道塩沢石打ICから国道17号線を、「清津倉庫美術館」に向かって行きました。
なんとか、開場の10時に清津倉庫に到着。
セブン-イレブンで購入していたパスポート前売り引換券を受付に提出すると、パスポートと交換してくれました。
ちなみに、今回は中学生以下は無料ですが「こどもパスポート」を受付で渡されます。
基本的に、大人もこどもも1作品1回きりの鑑賞になります。
2回目に入場したいときは、個別鑑賞料の半額を支払って下さいとのことでした。
そして無料とはいえ「こどもパスポート」も紛失すると、作品を見てせてもらえなくなりますので、大事に扱いましょうね。
清津倉庫美術館は、廃校になった清津峡小学校の体育館をギャラリーに改装して作品を展示していました。
「4人展:素材と手」
受付のある入り口から、写真の階段を登るともう一つ作品展示室があって、その奥に「きよつや」があります。
「きよつや」では今回大地の芸術祭企画のお弁当を販売してました。
一人一個ビー玉を川の流れに見立てて転がすことができます。
ムスメが楽しそうに、家族3人分で3つのビー玉を転がしてました(^^;
まだ、会期が始まったばかりなので下流に留まったビー玉は少ないですが、会期終了近くなれば上流の方までビー玉が並んで、きっときれいなのではないかと思います。
ところで・・・・
きよつやのお弁当がめっちゃ美味しそうだったけど、今回はワークショップ形式で「今井シェフと石窯ピザをつくろう」という企画も開催されており、ムスメが「ピザ作って食べる!」と主張したので、お昼ごはんはこちらに参加することに・・・
この日はたまたま、今井シェフ本人がワークショップを切り盛りしていらっしゃってたので、ちょっと得した気分になりながら、
ムスメと二人でピザ生地を伸ばして・・・(コレが結構難しい)
最後に「ココ危険かも・・・」と仰ったシェフが、生地がうす〜くなってしまった部分を修正して下さって無事土台の生地が完成!
地元朝取れの新鮮な野菜を具に乗せて、シェフに石窯で焼いてもらいました。
山形でよく食べられている「もってのほか」(紫色の食用菊の花)があったので具に乗せたら、ハーブみたいな感じでいいアクセントになってとっても美味しかったですよ!
ちょっと写真がボケている・・・残念! 地元の野菜がマジで美味しかったです!
つぎに、清津倉庫美術館のすぐ近くに展示されている、N054の作品「うつすいえ+うつすにわ」へ移動。
そんなに期待しないで行ってみたのですが、個人的にはすごく良かった。
天井の光ファイバーの星空が、床に写ってキラキラとキレイ。
天井の星たち。
ピンクのオブジェが床に写っている。
ムスメは受付で葉書を買って、おばあちゃんに手紙を書いて、ピンクの封筒の中に収めてきました。
この手紙は、ワークショップの一環で9月の会期終了後、投函されるそうです。
清津川からの涼しい風がぬける古民家の床に、風で揺れるピンクの封筒達が写ってて、キレイでとても心地良い空間でした♪
次に、N071とN017に向かって移動したのですが、N071はサインが足りず、駐車場から作品がどこに展示してあるのかがよくわからず、蔵に設置されていたらしい作品にはたどり着けませんでした。(残念!)
道すがらにあったN028「たくさん失われた窓のために」コレは2006年だから旧作ですけど・・・
日帰り温泉「ゆくら妻有」のすぐ横にある公園に展示されていたN070「ここで、深呼吸」いかにも草月流勅使河原家の作品!といった感じの竹でつくられた大胆な作品です。
N070のすぐそばに、N034「エターナル」も展示されてましたが、いくつか破損してましたね。ガイドブックをみたらこれも2006年の作品でした。
作品のおしりをツンツンするムスメ。
この日は日差しが強く、とても暑い日で・・・
しかも、そろそろ飽きてきたムスメは、公園の横に流れる川で遊んでおりましたが、このあと足を滑らせ、みごとずぶ濡れとなったのでありました(^^;
大地の芸術祭の津南エリアを回ってみた。
そろそろ、津南エリアに移動しようか・・・ということで、津南エリアの拠点となっているM045「真夏の夜の夢」へ。
ここは、かつて旅館だった建物を利用して客室ごとに違う作家さんが作品を展示。
実はムスメが一番おもしろがった作品はココ。
中でもムスメのお気に入りはこの部屋。
いろんな変装道具が置いてあって、ま〜、ムスメはとっかえひっかえ、被ったりつけたりして変装してず〜っと遊んでましたわ。
実はこの後、ムスメはあまりに夢中になって返送するあまり、自分の「こどもパスポート」を部屋に置きっぱなしにしたまま、次の作品に移動してしまいます(^^;
こちらは、また別の客室の展示。巨大な猫の目を見ると自分が写っております。
自分が猫を見ているのか、猫に観察されているのか・・・?さてさて、ほんとはどっちでしょう?
こちらは廊下を利用した展示。発泡スチロールの珠がくるくると会場内を転がって行きます。
さて、コレはオススメ!
M046「北越雪譜」ページをめくると、本の挿絵が浮かび上がって流れていきます。
とても幻想的で美しい作品でした。
ちなみにムスメは、とにかく気に入ったらしく、ず〜っと飽きもせずページをめくっておりました(^^;
1日目の締めくくりは「最後の教室」を再訪
ガイドブックを見たムスメが、写真を見てどうしても行きたいと言った場所。それが「最後の教室」です。
ワタシたち夫婦は、最初に最後の教室が展示された年に一度観ているのですが、まあムスメが行きたい!というので、もう一度立ち寄ってみることに。
途中で、M040・M044の作品と、今年の作品であるM043「土石流モニュメント」を鑑賞しながら、最後の教室に向かいました。
すみません。「M040・M044」は写真がないので、簡単に紹介しますが、廃園になった保育園を使って、地元の人達が作ったアルバムがたくさん展示してありました。地元の人達の生活が垣間見れ、それぞれアルバムを作った人の人柄や価値観がさまざまで、面白かったです。
ところで、ここの受付で、ムスメがパスポートを無くしたことが発覚!
子どもでもパスポートがないと入れないと受付で言われて右往左往していたら、作品を見て開場を去ろうとした方が、「M045の作品の変装の部屋に、こどもパスポートが置きっぱなしだったのを見ましたよ〜。」と教えて下さいました。
さっそく取りに戻ると確かに置きっぱなしになっておりまして・・・無事に見つかってよかったです(^^;
みなさんも、無料とはいえこどももパスポートをなくすと展示が見れなくなりますので、パスポートは紛失しないようにくれぐれもご注意を・・・・
M043土石流モニュメントでは、こへび隊の地元のおじさんといろいろお話して盛り上がりました。
ついでにムスメに地元で作っているというカップアイスを買ってあげたら、幸せそうに食べてましたよ♪
なぜか座り込んで展示をみているムスメ。
土石流モニュメントの一部である砂防ダムは、展望台になっているそうなのですが、土日しか登れないらしく、この日は平日だったので登れず駐車場から砂防ダムを見上げたのみ。残念!
さて、次はこの日のラストに立ち寄った「最後の教室」
ムスメに、「暗いよ〜、怖いよ〜、大丈夫?」と事前に言ってたのですが、「ダイジョウブ、ダイジョウブ!」とウキウキしながら開場に入っていきます。
受付入ってすぐの体育館。目が慣れるまで時間がかかります(^^;
体育館の奥、教室に移動すると、大音量の心臓の音と暗闇と光の空間が、結構怖い・・・
人がいっぱいいるとまだそうでもないけど、この日は数人しか開場にいなくて・・・暗闇に響く大音量の心臓の音が、大人でも怖かったです。(2回目だから、わかっていても怖かったし)
結局ムスメは怖がって・・・3階の展示室には辿りつけず、終了したのでありました(^^;
頑張れば、あともうひとつ他の作品を見れそうな時間でしたが、子連れだし、あまり無理しなくてもいいか・・・
ということで「最後の教室」で、1日目は終了。宿泊先であるミオンなかさとに向かって移動したのでした。
最後に・・・
この日のワタシのお気に入りは・・・
★ N054「うつすいえ+うつすにわ」
★ M046「北越雪譜」
ムスメのお気に入りは・・・・
★ M045「真夏の夜の夢」の仮装(変装?)の部屋
★ M046「北越雪譜」
で、ございました♪
★まずは事前にガイドブックを手に入れて、観たい作品をチェック!